長寿の誕生日祝い

年長者を祝う

長寿の祝いは、年長者が歩んできた人生をたたえ、健康と、これからも共に過ごす年月を願う誕生日の祝いです。子や孫、ほかの親族、友人が集まり、お祝いの言葉を述べ、贈り物をし、誕生日の食事を共にします。60歳や、それ以後の10年ごとの誕生日には大きな祝いを行うことがよくありますが、どの年齢を節目とするかは、家族とその年齢の数え方によって異なります。

祝いの中心となるのは、祝われる年長者です。正式な祝いでは上座に座り、若い親族が進み出て誕生日のあいさつをします。誕生日に敬意を表す拝寿(拜寿、baishou)では、お辞儀をしたり、古い形式を守る家庭ではひざまずいたりすることがあります。こうした動作は、親や祖父母への感謝と敬意を表します。より簡素な集まりでも、祝いの言葉や会話、共にする食事を通じて、同じように主役を大切にできます。

子や孫が祝いを企画し、食事を用意して、本人にとって大切な人々を招くこともあります。客は長く健やかな人生を願い、食事の席で乾杯することもあります。贈り物には、実用品も、誕生日の祝意を表す品もあります。家庭での食事にとどめる家族もあれば、より多くの人を招いて宴席を設ける家族もあります。

目に見える祝いの言葉

長寿を表す図柄は、誕生日の願いを、書いたり、飾ったり、身に着けたり、食べたりできる形にします。明・清代には、長寿を主題とする絵画や装飾品、衣服が誕生日に贈られ、用いられました。その意匠から、誕生日の飾りや贈り物に見られる象徴を理解できます。

図柄誕生日の装飾における意味
長寿を意味する寿の字長生きへの願いを文字で直接表す
不老不死の桃の物語にちなむ長寿
鶴と岩長く続く命を表すイメージ
道教の仙人長寿や不老不死と結び付く超自然的な存在

大きく掲げた寿の字は集まりの目的を示し、桃の形をした祝いの食べ物は食卓で同じ願いを伝えます。複数の図柄を組み合わせ、健康と長寿への願いを重ねて表すこともあります。

桃、寿老と誕生日の食事

桃の意味は、仙人の世界に由来します。西王母の物語では、天上の庭に、実が熟すまで何千年もかかる桃の木があります。西王母は仙人たちを盛大な宴に招き、貴重な桃を分かち合います。それを食べた者は、並外れた長寿や不老不死を得ます。誕生日に贈る桃は、命を延ばすこのすばらしい贈り物を思い起こさせます。

長寿の神である寿老は、その願いを人の姿で表します。一般に、額が高く、長い白ひげを蓄え、杖と桃を持った老人として描かれます。その姿は、尊敬に値する老境という考えと、神話の果実を結び付けています。

誕生日の食卓に出される寿桃(shoutao)、つまり「長寿の桃」は、生の桃の場合も、桃をかたどった食べ物、特に蒸しまんじゅうの場合もあります。桃の形の食べ物なら、生の果実が手に入らなくても、その意味を祝いに取り入れられます。決まった餡や調理法よりも、形と祝いの目的が大切です。

長い麺も、よく知られた誕生日の食べ物です。その長さが長生きへの願いを表すため、長いまま供することで、食事そのものに祝意が見える形になります。誕生日の食べ物を分かち合うことで、客も祝いに加わります。現代の家庭の祝いでは、こうした食べ物とバースデーケーキが並ぶこともあります。

60という数の意味

60には、暦の上で特別な意味があります。干支の周期は、十干と十二支を組み合わせ、60段階で最初の組み合わせに戻ります。年に当てはめると、生まれた年の組み合わせは、中国暦で60年後に再び巡ってきます。この一巡が、60歳の誕生日の祝いを重んじる理由の一つです。

年の干支が再び同じになるからといって、グレゴリオ暦と旧暦の誕生日が再び同じ日になるとは限りません。また、数え年で60歳になることとも別です。春節を境とする数え年では、生まれたときに1歳と数え、春節ごとに1歳増えます。したがって、生年から60年後の中国暦の年には、数え年は61歳になります。計算は60 + 1です。

祝いに用いる年齢と、誕生日を祝う日付は、家族が別々に決める事柄です。誕生日は旧暦またはグレゴリオ暦に従い、祝いの年齢には家庭で慣用する数え方を用いることができます。

西暦1–2100年

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