中国暦とベトナム暦の違い
共通する構造
中国暦とベトナム暦は、広く見れば同じ太陰太陽暦の伝統に属します。月は月の運行に従い、月の番号の付け方と閏月によって、年を太陽や季節と結び付けています。平均的な12か月の合計は約354日で、季節が一巡する1年より約11日短くなります。ときどき丸1か月を加えることで、この不足のために正月が季節の中を次々と移っていくのを防ぎます。
現在の両暦では、旧暦の1日は天文学的な新月を含む暦日です。新月とは、地球の中心から見た月と太陽の黄経が等しくなることをいいます。初めて細い月が見えてから月を始めるわけではありません。1か月は29日または30日の暦日からなります。冬至は11月に属し、月に番号を付けるための毎年の基準となります。
中気は二十四節気の一つおきに当たる12の節気で、太陽黄経の30度ごとに置かれています。閏月をどこに置くかを決める手掛かりとなります。ある冬至を含む月の初めから、次の冬至を含む月の初めの直前まで、月の数を数えます。13か月ある場合は、その区間で最初に中気を含まない月が閏月となり、直前の月の番号を繰り返します。12か月の場合、その区間には閏月を入れません。
したがって、中気を含まない月を見つけるだけでは閏月を特定できません。冬至から次の冬至までの月の並びの中で、どこに位置するかが重要です。「閏6月」は、通常の6月の後に加わるもう一つの月を意味します。
基準時の違い
現在のベトナム暦の計算では、東経105°の標準子午線に対応するUTC+7を使います。現在の中国暦の計算では、東経120°に対応するUTC+8を使います。この基準時によって、新月や中気をどの暦日に割り当てるかが決まります。国外で暦を使う場合も、それぞれの基準時は変わりません。
真夜中に近い現象は、二つの暦で日付が異なることがあります。それが新月であれば、ベトナムでは月が1日早く始まる場合があります。中気が月の境界のどちら側に入るかが変われば、中気を含む月も変わり、月の番号や閏月の位置に影響することがあります。
1985年の正月前後の月の番号
| 現象または月の初日 | ベトナム暦 | 中国暦 |
|---|---|---|
| 1984年12月の冬至 | 12月21日 | 12月22日 |
| 1984年11月23日に始まる月 | 11月 | 閏10月 |
| 1984年12月22日に始まる月 | 12月 | 11月 |
| 1985年1月21日に始まる月 | 1月:テト | 12月 |
| 1985年2月20日に始まる月 | 2月 | 1月:春節 |
この例では、冬至の現地日付は異なりましたが、12月の新月はどちらの暦でも12月22日でした。ベトナムでは、冬至は11月に始まっていた月に属しました。中国暦では、12月22日に始まる新しい月に属しました。どちらの暦も冬至を11月に割り当てるため、その後の月には異なる番号が付きました。テトは1985年1月21日、春節はその30日後の2月20日となりました。
大部分の新月と中気は、両暦で同じ暦日に入ります。違いが生じるのは特定の境界付近なので、一方の暦が常に1日または1か月先になるわけではありません。
歴史上の日付の換算
ベトナムの暦の歴史には、中国暦を共用した時期、独自に計算した時期、南北で異なる暦を用いた時期があります。現在のUTC+7を暦の計算の基準とする方式は、北ベトナムで1968年、全国では1976年に採用されました。日常の時計の変更と暦の基準時の変更は、必ずしも同時ではありませんでした。
歴史上の日付を扱うには、場所、元の年の表記、旧暦の月日、閏月の表示が必要です。換算には、当時その場所で施行されていた暦を用いるべきです。中世ベトナムの暦の中には、現存する資料だけでは完全に復元できないものもあります。中国暦で代用したり、後世の規則を適用したりする場合は、その近似を結果とともに記録します。