暦に見られる九星の体系
一から九までの並び
暦の九星の記載は、一から九までの数に、色と五行の対応を組み合わせます。一白水星や九紫火星がその例です。年・月・日・時には、それぞれ固有の値が配されることがあります。この数は伝統的な分類を示すもので、星の明るさや、観測された空の位置を表すものではありません。
空間的な枠組みは、周囲の八つの位置と中央からなる九宮です。盤では、数の付いた九星をこの九宮に置きます。数を移動させる、いわゆる「飛星」の配置では、計算の規則に従って数が各宮を巡ります。盤を中央にある数と色で呼ぶことがあるため、全体の盤には九つの位置があっても、暦注には一つの呼称だけが表示されることがあります。
九星の配置は、複数の占いの伝統で使われています。暦注の表示では、玄空、奇門、太乙と名付けられた名称群を区別することがあります。共通の番号を使うので名前を比較できますが、それぞれの伝統は異なる計算方法と解釈を持ちます。
九星の一覧
最後の列には、各番号の基準となる宮と方位を示しています。これは出発点となる対応であって、数を動かすどの盤でも、必ずその位置を占めるという意味ではありません。坎、坤、そのほかの宮の名は八卦に由来し、中央が九番目の位置になります。三の色を英語で「Jade」とするのは、青緑色を表す「碧」の訳であり、四の「緑」とは区別されます。
| 番号 | 色 | 五行 | 基準の宮と方位 |
|---|---|---|---|
| 1 | 白 | 水 | 坎・北 |
| 2 | 黒 | 土 | 坤・南西 |
| 3 | 碧 | 木 | 震・東 |
| 4 | 緑 | 木 | 巽・南東 |
| 5 | 黄 | 土 | 中央 |
| 6 | 白 | 金 | 乾・北西 |
| 7 | 赤 | 金 | 兌・西 |
| 8 | 白 | 土 | 艮・北東 |
| 9 | 紫 | 火 | 離・南 |
次の表では、暦注で使われる三つの名称群を比較します。ここで太乙と呼ぶのは、太乙、摂提、軒轅で始まる名称群です。この列は名前の対応表であり、太乙の占術全体を説明するものではありません。
| 番号 | 玄空の名 | 奇門の名 | 太乙の名 |
|---|---|---|---|
| 1 | 貪狼(Tanlang) | 天蓬(Tianpeng) | 太乙(Taiyi) |
| 2 | 巨門(Jumen) | 天芮(Tianrui) | 摂提(Sheti) |
| 3 | 禄存(Lucun) | 天冲(Tianchong) | 軒轅(Xuanyuan) |
| 4 | 文曲(Wenqu) | 天輔(Tianfu) | 招揺(Zhaoyao) |
| 5 | 廉貞(Lianzhen) | 天禽(Tianqin) | 天符(Tianfu) |
| 6 | 武曲(Wuqu) | 天心(Tianxin) | 青龍(Qinglong) |
| 7 | 破軍(Pojun) | 天柱(Tianzhu) | 咸池(Xianchi) |
| 8 | 左輔(Zuofu) | 天任(Tianren) | 太陰(Taiyin) |
| 9 | 右弼(Youbi) | 天英(Tianying) | 天乙(Tianyi) |
奇門の列の天輔と、太乙の列の天符は、ローマ字ではどちらもTianfuですが、異なる名前です。
日々の記載を読む
日々の暦注には、年の九星とともに、月・日・時の九星が表示されることがあります。それぞれの値は、その期間を説明します。日の値は、年の値をそのまま写せば得られるものではありません。また、一覧の基準方位だけでは、その日の盤で星がどこにあるかは分かりません。
名前や吉凶の判断は、それが表示されている体系に属します。ある名称群の吉という表示を、別の体系の判断に置き換えることはできません。より詳しい読み方では、数をその日全体の評価とみなすのではなく、盤の配置も考慮します。
年と月の区切りも計算の一部です。年の記載では、春節または立春を使うことがあります。節気に基づく月の記載には、節気の日の午前0時に切り替わるものと、節気の正確な瞬間に切り替わるものがあります。こうした区切りの付近では、同じ民用暦の日付が、慣例によって異なる期間に属することがあります。