暦注の冲と方位
日別の暦注では、冲の欄に動物が示され、煞の方位が記され、さらに喜神・財神・福神がそれぞれ別の方位に置かれることがあります。これらの欄は異なる関係を表します。冲は対向する十二支、煞は伝統的に不吉とされる方位、神々の方位は吉をもたらす神に割り当てられた方角です。そのため、一つの日付に動物の名と複数の方位が添えられます。
十二支の冲と、その欄に示される動物
冲(Chong)は、ここでは英語で「clash」と訳され、十二支の周期で向かい合う位置を組み合わせます。各十二支の相手は6つ離れた位置にあります。この関係は相互的で、子は午と冲になり、午も子と冲になります。全6組は次のとおりです。
| 十二支の組 | 動物の組 |
|---|---|
| 子(Zi)— 午(Wu) | ネズミ — ウマ |
| 丑(Chou)— 未(Wei) | ウシ — ヤギ |
| 寅(Yin)— 申(Shen) | トラ — サル |
| 卯(Mao)— 酉(You) | ウサギ — ニワトリ |
| 辰(Chen)— 戌(Xu) | 龍 — イヌ |
| 巳(Si)— 亥(Hai) | ヘビ — ブタ |
その日の冲の欄に示されるのは、その日自身の動物ではなく、対向する十二支またはその動物です。子の日なら、その日の十二支に対応する動物はネズミですが、冲の動物はウマです。酉の日なら、その日の動物はニワトリですが、冲の動物はウサギです。このため、冲の欄の動物が、日の干支に添えられた動物と異なることがあります。
十干も併記する記載があります。日の冲を完全に記す場合は、冲の対応表から選んだ十干と、対向する十二支、その十二支の動物を組み合わせます。十干の割り当ては別の表引きです。十二支の周期を6つ進めるだけでは求められません。
戊子(Wu-Zi)の日では、子から対向する十二支の午、すなわちウマを選びます。本サイトの十干の表では、日の十干の戊に壬が対応し、組み合わせた表記は壬午(Ren-Wu)、ウマとなります。中国語でWuと発音する二つの字は異なり、戊は十干、午は十二支です。
この欄は日付から計算されます。特定の人の出生情報を組み込んではいないため、これだけで個人の相性を判断するものではありません。
煞と神々の方位
四つの煞の方位
煞(Sha)は、伝統的に不吉とされる作用や方位を表します。この日別の欄では、日の十二支の組に基づいて割り当てます。三つの十二支からなる各組に、東西南北の一つが対応します。
| 日の十二支 | 動物の表示 | 煞の方位 |
|---|---|---|
| 巳、酉、丑 | ヘビ、ニワトリ、ウシ | 東 |
| 亥、卯、未 | ブタ、ウサギ、ヤギ | 西 |
| 申、子、辰 | サル、ネズミ、龍 | 南 |
| 寅、午、戌 | トラ、ウマ、イヌ | 北 |
したがって子の日は、冲の動物がウマ、煞の方位が南です。この二つは別々の割り当てから得られます。暦書では煞という語をほかの分類にも使うため、この四方位の表が語のすべての用法を定義するわけではありません。
喜神・財神・福神
喜神・財神・福神の方位は、煞に用いる十二支の組ではなく、日の十干によって決まります。各列は、その日に各神へ割り当てられる方位を示します。次の表は、本サイトが用いる十干すべての割り当てです。
| 日の十干 | 喜神(Xishen) | 財神(Caishen、财神) | 福神(Fushen) |
|---|---|---|---|
| 甲(Jia) | 北東 | 北東 | 北 |
| 乙(Yi) | 北西 | 北東 | 南西 |
| 丙(Bing) | 南西 | 南西 | 北西 |
| 丁(Ding) | 南 | 南西 | 南東 |
| 戊(Wu) | 南東 | 北 | 北東 |
| 己(Ji) | 北東 | 北 | 北 |
| 庚(Geng) | 北西 | 東 | 南西 |
| 辛(Xin) | 南西 | 東 | 北西 |
| 壬(Ren) | 南 | 南 | 南東 |
| 癸(Gui) | 南東 | 南 | 北東 |
各神がそれぞれの割り当てを持つため、一つの日に複数の方位が現れます。戊の日なら、喜神は南東、財神は北、福神は北東です。
福神の方位には複数の配当があります。本サイトの配当では、戊と癸の日はいずれも福神が北東に置かれます。別の表では、戊の日は北、癸の日は西です。これは同じ福神に対する異なる割り当てです。そのため、二つの暦書で日の十干が一致しても、福神の方位が異なることがあります。どちらの福神の表を選んでも、喜神、財神、煞、冲の規則は変わりません。
陽貴人と陰貴人は、さらに別の名を持つ方位の割り当てです。喜神や福神の英語での別名ではありません。
日別と時辰別の範囲
時辰別の冲は、時の十二支から計算します。時辰別の神々の方位には、時の十干を用います。日別の値がすべての時間帯に自動的にコピーされるわけではありません。
例えば、辰の刻、すなわち龍に対応する時間は、本サイトのUTC+8の時計で07:00以上09:00未満です。対向する十二支は戌で、イヌに対応します。子の日では、日別の冲の動物はウマのままですが、時辰別の冲の動物はイヌとなります。入力が異なるため、二つの欄の値も異なります。
時の十干には、日の境界の方式も関わります。本サイトの時の計算では、暦日がまだ変わっていなくても、子の刻(23時台)が始まる23:00から翌日の十干を使います。
神の方位と、その日の値神は異なる欄です。喜神・財神・福神には方位が割り当てられます。値神の欄は、12の神からなる順序の中から一つの名を選び、その神が黄道か黒道かを示します。